こんにちは、清瀬いんどう歯科の田中です(^.^)
実は、タバコは歯周病の進行や治癒の影響を及ぼします🚬
タバコは「百害あって一利なし」といわれるほど、様々な病気の原因となっています。
その中でも「タバコの三悪」と呼ばれるニコチン・タール・一酸化炭素のほか、
200種類ほどの有害物質が体内の取り込まれることにより、歯周病を進行させるほか
治癒の遅延を招くと言われています😱
【タバコの三悪の特徴】
*ニコチン
ニコチンは、タバコの葉に含まれる毒性の強い物質です。
即効性が強く、脳に広く影響を与えることにより、
依存症を引き起こす原因にもなっています。
煙を吸い込むだけでなく皮膚からも体内に吸収されるため、
タバコを吸わない人にも影響が及にます。
*タール
タールは、タバコの葉が燃える際に発生する黒褐色の液体で、
歯の表面に付着する「ヤニ」として知られています。
粘質性が高く、水にほとんど溶けないため、歯面や気管・気管支・肺などに
沈着すると、体外に排出されにくくなります。
*一酸化炭素
タバコの葉が燃える際、酸素不足により不完全燃焼を起こすと一酸化炭素が発生します。
一酸化炭素は血液中のヘモグロビンと結合しやすい性質のため、急激に摂取した場合、
血液が十分な酸素を運搬することができなくなって酸欠状態に陥ります。
【タバコが歯周病の進行を促す要因】
「タバコは歯周病に良くない」と言っても、実は喫煙によって生じる様々な要因が
複雑に絡まり合うことによって、歯周病が進行しやすい状態になります❕
さらに、タバコを吸うことで歯周病が治りにくくなることから、
ますます歯周病に悪影響を与えてしまいます(>_<)💦
ニコチンやその他の有害物質が体内に取り込まれると、免疫力が低下することで、
細菌感染による炎症が起こりやすくなります。それに加えて、喫煙によって
体内のビタミンCが大量に消費されるため、さらなる免疫機能の低下を招きます↴↴
また、ニコチンの血管収縮作用や一酸化炭素によるヘモグロビン濃度の低下により、
歯周ポケット内の酸素分圧が低下すると、嫌気性の歯周病原菌が繁殖しやすい状態になります。
そして、タール(ヤニ)が歯面に付着することで、歯周病の原因となる歯石が
つきやすくなるため、症状が進行しやすくなるのです😨☁
このような複数の条件が重なることで、歯周組織の破壊が進んで歯周病の進行に繋がります。
さらに、タバコは歯周病を悪化させるだけでなく、歯周病を治りにくくする役割もあり、
歯肉の表面を覆う上皮細胞や、傷の修復に関わる繊維芽細胞の機能が障害されることで、
歯周組織の修復能力が低下するため、歯周病の治療を行っても治癒が妨げられてしまうのです。
【受動喫煙も歯周病に影響を及ぼす】
タバコによる歯周組織への影響は、吸っている本人だけでなく、
周囲の人にまで及びます。親がタバコを吸っている場合、
子供の歯周病や歯肉のメラニン色素沈着のリスクが高まります。
【禁煙による効果】
タバコをやめると、すぐに歯周組織にいい影響が現れます。
数日後には、歯肉の血流の量が増えるほか、炎症に伴い歯肉溝から分泌される
歯肉溝浸出液が減少しはじめます。それにより、歯周病治療を行った後に
治癒が見られるようになり、歯周組織の破壊を抑えることができます(*^-^*)✨
さらに、禁煙1年後くらいから歯の喪失リスクが低下しはじめ、10年以上経つと
非喫煙者と同レベルにまで回復することが分かっています😊
このように、禁煙することで確実に歯周病のリスクを下げることができるほか、
受動喫煙による周囲への影響が抑えられるなど、大きなメリットが得られます。
📢まずは検診へいらして頂き、一緒にお口の状態を確認しましょう🙋♀️🦷
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